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2004年4月11日―

●ハンセン病回復者の方々を称える顕彰碑 除幕式でのあいさつ(2004/04/11)
20040411ハンセン病除幕式あいさつ (写真左は谺雄二さんです。4月11日の日記もあわせてご覧下さい)
 本日の除幕式にあたりまして、日本共産党石川県委員会を代表してあいさつをさせていただきます。

 言語に絶する国の絶滅政策のなか、長く、そして苦しい人権回復のたたかいが、重い扉をこじあけました。浅井あいさんの生まれたここ金沢で、「すべてのハンセン病回復者の苦難の人生を顕彰し、人間としての回復をめざし、ともに生き、人権を守る意思」をこめた顕彰碑が建立されたことに、深い感慨を覚えます。
 私も昨日、ドキュメンタリー映画「熊笹の遺言」を拝見し、谺雄二さんのお話を聞かせていただきました。「あたし、おばあちゃんと呼ばれたことが一度もないの」と話す浅井あいさんに、目の不自由な少年・吉田大基(ひろき)君が、「おばあちゃん」と話しかける場面に、私はあふれる涙をこらえることができませんでした。
 浅井さんが、「あたし、おばあちゃんと呼ばれたことが一度もないの」と言わしめた国による隔離政策は、「死に絶えるのを待つ」という残酷きわまるものでした。この90年間にわたる、強制隔離、断種・堕胎の強要―人間らしく生きることを許されなかったばかりか、生まれることも許されなかった子どもたち。

 このなかで、全国各地の療養施設でつくられた日本共産党の党支部は、積極的な役割を果たしました。
 戦後、全国各地の療養施設で、少なくない患者のみなさんが、日本共産党を知り、そこに“暗黒のなかの光”を見いだし、「閉鎖された療養所だけのたたかいでは勝てない。社会とのつながりが必要」と、“社会とつながる手段”を日本共産党に見いだしたこと、そして自ら党をつくって、党の旗をかかげ、人権回復のたたかいの先頭にたっていたことを、私も知りました。
 こんにちも、多くの施設で党支部と党員が活動し、原告団のなかでも、日本共産党員は積極的な役割を果たしています。人間の尊厳をとりもどすために、ほんとうに困難な状況のもとで、不屈の活動をつづけた多くの日本共産党員のたたかいは、どれだけ私自身をはげましたことでしょう。
 
  谺雄二さんは、「取りもどした人間の尊厳と誇りを胸に、私たちはもう俯く(うつむく)ことなく明日を拓(ひら)いて進む」と述べています。ハンセン病回復者のみなさんが、「俯くことなく」暮らせるためには、なおいっそうのたたかいが必要です。国の真摯な謝罪、名誉回復措置と損害賠償、在園保障・退所者支援などの恒久対策、真相究明と再発防止など、真の「人間回復」にむけ、今日の除幕式をひとつの起点に、日本共産党も全力をあげる決意を申しあげ、あいさつといたします。


●ストップ!年金改悪 4・15県民集会でのあいさつ(2004/04/15)
20040415年金集会あいさつ (4月15日の日記もあわせてご覧下さい)
 お集まりのみなさん、ほんとうにごくろうさまです。今日の県民集会にあたりまして、日本共産党石川県委員会を代表してあいさつをさせていただきます。

 政府が国会に提出してきた年金改悪法案は、到底国民が納得できるものではありません。あまりにひどい改悪に、自民党内でも「この法案では参院選はたたかえない」と先送り論が上がっているにも関わらず、公明党は「百年安心できる抜本改革案」ともちあげ、「どんな荒行を使ってでも年金は通す」と豪語しています。国会の審議もすることなく、毎年のように保険料の引き上げを行い、もらえる年金を15%も削るーこれでどうして「百年安心できる」などといえるでしょうか。
 私が開いた口がふさがらなかったのは、日本共産党の質問に対する小泉首相の答弁です。小泉首相は、「年金制度は貧困を予防する制度として機能している」と言いました。みなさん、いつの間に年金は「貧困を予防する制度」になってしまったのでしょうか。世界第2位の経済力をもつ日本の首相が、この程度の認識なら、もはや首相失格といわなければなりません。
 
 みなさん、日本国憲法25条には、「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」があると生存権を定め、国はそのために社会保障の充実をしなければならないと国の責任を明確にしているではありませんか。
 毎日の生活をとうていまかなえない低い年金しかもらえない人たち、無年金の人たちをはじめ、すべての国民に、どうやって健康で文化的な最低限度の生活を保障するか―この立場にたてば、いろんな知恵が、でてくるんじゃないでしょうか。
 日本共産党は、3月31日に、「『最低保障年金制度』を実現し、いまも将来も安心できる年金制度をつくる」提案を発表させていただきました。全額国の負担によって、当面月5万円の最低保障年金制度に移行し、そのうえにそれぞれの掛け金に応じて給付を上乗せする制度です。たとえば、現在月5万円の国民年金をもらっている人には、最低保障年金月5万円の上に、支払った保険料に相当する3万円を上乗せして、月8万円をもらえるようにする。厚生年金についても同様の底上げを行おうというものです。
 財源はどうするか―先ほど申し上げたように、生存権を保障する立場にたてば、いろんな知恵がでてきます。毎年3兆円を超える道路特定財源を一般財源化する、無駄な公共事業や世界第2位の軍事費にメスを入れる、莫大な利益を上げている大企業に応分の負担をしてもらう、160兆円にものぼる巨額の年金積立金を計画的に取り崩す、雇用と所得をまもる政策へ転換し、年金の安定した支え手を増やす―みなさん、この方向で政治の流れをご一緒にきりかえようではありませんか。

 残念ながら、民主党のみなさんは消費税を3%増税し、年金財源にあてるという法案を提出しました。しかしみなさん、高齢化社会のためという名目の消費税が導入され15年がたちました。私たちの実感として、年金がよくなった、医療がよくなった、介護がよくなったと言える実感があるでしょうか。この15年間、私たちが毎日納めた消費税の税収は136兆円。一方で、大企業の法人税減税などで、本来国に入るべき税収は131兆円も減税されました。消費税の税収分が、まるまる大企業の減税分に飲み込まれてしまった―こんな不合理を温存するわけにはいきません。
 日本共産党は、大企業から1円も献金をもらわない政党として、この大企業優先の政治の構造を転換し、消費税の増税によらなくても年金や社会保障を充実させる改革の方向を示しています。

 今と将来の夢をうばう今回の年金改悪に、列島騒然となるような国民の総反撃でたちむかい、日々の暮らしに安心と希望を取り戻そうではありませんか。日本共産党も全力をつくす決意を申し上げて、あいさつといたします。ともにがんばりましょう。

●女性のつどい でのあいさつ(2004/04/17) 

(4月17日の日記もあわせてご覧ください)

20040417女性のつどい 佐藤まさゆきでございます。
 イラクで拘束されていたのは、私と同じ世代の青年、そして高校在学中からイラクの人道支援にたちあがっていた18歳の青年でした。青年たちの命を守るために、今自分に何ができるのか、自分にできる精一杯のことをやろう-こういう気持ちですごした1週間でした。10日、民青同盟の青年たちと2時間半にわたって街頭で即時撤退の署名を訴えましたが、「テレビの前で、無事をずっと祈っていたの」と話す女性、「昨日眠れなかったんです」と3人の小さい子供をもつ女性-多くの国民が、イラク問題を真剣に考えた1週間ではなったか、と思います。

 私は、今日朝のテレビを見て、唖然としました。政府・与党から、危険なところに行ったのが悪いのだ、などと自己責任論を振りまき、公明党の冬柴幹事長は、「政府は事件の対応にかかった費用を国民に明らかにするべきだ」と言えば、自民党は「費用を堂々と請求すべきだ」と述べる。みなさん、ここには、米軍の無法な軍事占領に加担する自衛隊派兵が、復興支援の障害になっていることへの反省がみじんもありません。米軍がファル-ジャでしていることは何か-無差別攻撃で、罪のない市民・こどもたちの命を奪い、海兵隊のホームページで「我々は六百人の敵を殺害した」と戦火を誇る、しかも最前線にたっているのは、沖縄の米軍基地に駐留していた1,600人の海兵隊ではありませんか。
 みなさん、自衛隊の即時撤退、アメリカは無法な軍事占領をやめ、国連中心の復興支援に切り替えよ-この理性の声を大きく広げようではありませんか。私は、もてる力をふりしぼって、アメリカいいなりのゆがみをただし、戦争推進の自民・公明に厳しい審判を下したいと思います。ごいっしょにがんばろうではありませんか。

 私は、年金改悪の問題でも、小泉内閣の正体がいっそう明らかになったと思います。国会の審議ぬきに、毎年保険料を引き上げ、もらえる年金も15%カットする-自民党のなかからも、あまりの改悪のひどさに「これでは参院選はたたかえない」と先送り論が出ているにもかかわらず、公明党は「百年安心できる抜本的改革案」ともちあげ、「どんな荒行を使ってでも年金はとおす」と豪語する。日本共産党の質問に、小泉首相は、「年金は貧困を予防する制度として機能している」と言ってはばからない-みなさん、いつのまに年金は貧困を予防する制度になりさがってしまったのでしょうか。この程度の認識しかもてない、首相はもはや首相失格といわなければなりません。
 憲法25条には、「すべて、国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と生存権を規定し、国はそのために社会保障を充実させなければならないと国の責任を明確にしています。日本共産党は、この生存権を保障する立場にたって、消費税の増税によらず、大企業優先の政治のゆがみをただして財源をつくりだし、最低保障年金制度の実現しようと提案しました。ひとりひとりの暮らしをどう応援するのか-この立場にたてばいろんな知恵が出てきます。企業・団体から1円も献金もらわない日本共産党だかこそできる提案を多くの人に広げていこうではありませんか。

 みなさん、「しんぶん赤旗」読者を130%増やし、いっしょにがんばる党員の仲間の輪を広げ、笠井さんはじめ比例での五議席獲得へ、1日1日全力でがんばります。大きなご支援をお願いしてあいさつとします。

●石川県労働者学習協議会 第33回総会へのメッセージ(2004年5月23日)

 石川県労働者協議会第33回総会にあたり、日本共産党石川県委員会を代表して、心からの連帯のメッセージを送ります。

 科学的社会主義の理論を基礎とした大衆的教育運動に、日夜奮闘されているみなさんに心からの敬意を表します。

私自身も、先日青年たちと一緒に、労働者の権利を学ぶ学習会に取りくみました。労働基準法に定められている労働者の権利について学んだ学生からは「労働組合はどんなもの?」などの質問が出され、会社から解雇を言い渡された青年からは悩みが出され、「三十日前の予告、もしくは三十日前の賃金はもらった?これは最低限の権利なんだよ」とのやりとりの場面もありました。参加した青年から「初めて聞く権利もあり、ためになった」などの声が聞かれ、あらためて基礎から学習の重要性を実感しています。この学習会にむけ、私自身も「学習の友」を存分に活用させていただきました。

 また、資本主義をのりこえる未来社会論を学んだ青年は、「多くの若者にとって悲惨な風景を取り払う希望になる、表面的には豊かな、しかしゆきづまっている社会に直面している青年の助けになるだろう」「納得のいかない日常にフラストレーションを山積させていくだけの毎日に、心地よい風と光を運んでくれる」、学ぶたびに「頭の中が晴れ晴れし、自然と笑顔になってしまいます」との感想を寄せています。科学的社会主義は、青年の心をとらえ、生きる勇気と希望を与えるものであるとの確信を深めています。

 6月24日には参議院選挙が公示されます。みなさんの、政治を変えたいとの願いにこたえるために全力をあげるととともに、学習協会員としても、微力ながら今後も力をつくす決意をもうしあげ、連帯のメッセージといたします。

●日本共産党演説会でのあいさつ(2004年5月27日)

20040527佐藤  みなさんこんばんは。佐藤まさゆきでございます。今日は県内各地からお集まりいただき、ほんとうにありがとうございます。
 
 県内各地を駆け抜けておりますが、みなさんの暮らしの大変さを聞きするたびに、胸の詰まる思いです。
 先日は羽咋市におじゃまして、年金生活をされているご夫婦とお話をしました。開口一番、「年金けずられたら生きていけない。首をくくろうかと思っている。」との訴えでした。
 金沢では、つらい仕事にたえ、苦労して二人の子供さんを育てながら、病院にも通わざるをえなかった女性は、「一生懸命、年金の保険料を納めてきたのに…。苦労が報われる世の中になってほしい」―涙ながらのお話に、胸がはりさける思いでした。
 みなさん、家族を思い、毎日必死に暮らしている庶民から、月3万円を超える国民年金保険料をむしりとり、もらえる年金は三割も削る-こんな痛みをおしつける年金改悪を参議院で通すわけにはいきません。廃案に追い込むまで、私もがんばります。どうか大きなご支援をよろしくお願いいたします。

 しかも、政府与党と民主党のむすんだ「3党合意」は、2007年に消費税増税に大きく道を開くものとなりました。しかし、このうそはもう通用しません。消費税が導入された15年前、私は金沢大学で大学生協の仲間とともに消費税導入反対運動にとりくむなかで、消費税は高齢化社会のために必要だとさんざん聞かされました。しかし、この15年間、年金も医療も介護もよくならなかった。消費税は、ひと握りの財界・大企業が大きな儲けをあげるための大企業減税にのみこまれてしまった。しかも、90年にはアメリカとその同盟国の中で第五位だった軍事費は、今やアメリカについで第二位-ひとりにぎりの軍需産業が大儲けしているではありませんか。
 みなさん、軍事費と一言でいいますが、人間を殺す道具ですよ。イラク戦争を見てください。罪のない市民の命を奪い、家族をひきさき、悲しみと憎しみしか残さなかった―こんな無法なアメリカの戦争に協力する有事法制関連法案が自民・公明はもちろん、民主党も賛成した。私たちの税金が、これ以上戦争に使われるようなことがあってはなりません。

 みなさん、このゆがみを正せるのはどの党でしょうか。財界・大企業から1円も献金もらわない日本共産党の前進で、消費税増税を中止させ、税金の使い方と集め方のゆがみをただして、庶民の暮らしを応援する政治をご一緒につくろうではありませんか。

 しかもみなさん、財界・大企業は、人件費をばっさりけずって大きな利益をあげているではありませんか。あのトヨタ自動車は、1兆円の儲けをあげた―1日30億円、1時間で1億円以上の儲けです。自民党・公明党・民主党は、リストラすれば税金をまけてやるという法律までつくって、リストラを応援し、家族を路頭に迷わせる、職場ではサービス残業と長時間労働をおしつけ、過労死や過労自殺という悲劇が生まれる。正社員を採用せずに、パート・アルバイト・派遣労働に置き換える。
 派遣労働の青年は、毎日3時間の睡眠しかとれず、「休みなんて言葉忘れました」とぼろぼろにされる。仕事を転々としながらも一生懸命がんばっていた青年は、またリストラにあい、1か月分の賃金をもらえることを知らず、「自分がきちんと仕事しなかったから悪いんだ」と泣き寝入りするしかない―みなさん、労働者に犠牲を押し付け、儲けをあげても、庶民にのこったのは不安だけ―こんな政治に未来はありません。
 無法なリストラを規制する、サービス残業を職場から一掃して新たな雇用を生み出し、青年の就職難を解決する。パート・アルバイト・派遣労働の人たちは、正社員と同じような仕事をしていても、もらえる賃金は半分程度。これを正社員なみの待遇に近づける-どれもこれもヨーロッパでは当たり前のルールです。
 このルールで、雇用と所得を守り、年金の支え手を増やし、経済の六割を占める個人消費をあたためる―財界大企業からお金をもらう与党や民主党では、このルールはつくれません。日本共産党の前進で、あたりまえのルールをつくろうではありませんか。

 みなさん、イラクで目を覆いたくなる惨劇が起こりました。戦場の中でも、これからの幸せを願うささやかな結婚式をしていた民家を米軍が爆撃し、無残にも新郎新婦の命が奪われた、子供たちと女性の命も奪われた。「戦争ではよくないことも起こる」と正当化し、刑務所内で残虐な虐待をする米軍に、心の底からの怒りを覚えます。いかなる理由があっても、戦争は悲しみと憎しみと、そして絶望しかもたらさないことは、だれの目にも明らかになりました。
 みなさん、今こそ声をあげようではありませんか。自衛隊は、そして米軍はイラクから撤退せよ、国連中心の復興支援に切りかえよう、戦争に協力・加担した自民党・公明党に平和を語る資格はない!と。
 日本共産党は、戦前、社会で苦しむ人たちを目の当たりにして、人間としてやむにやまれぬ思いで戦争反対を叫び、ときには、残酷な虐待や拷問で命をおとすことがあっても、信念をつらぬき通した歴史をもっています。
 みなさん、日本共産党の前進で、平和の声を広げましょう。比例代表での5議席獲得で笠井あきらさんを再び国会へおくり、私も笠井さんと一緒に、国会で仕事をさせてください。満身の力をふりしぼって選挙戦たたかいぬきます。どうか大きなご支援をお願いして、訴えとさせていただきます。

<追記>この演説を終えたあと、主任弁士となってくれた緒方靖夫・参議院議員(党国際局長、党常任幹部会員が、舞台袖で「いい話でした」と声をかけてくれました。舞台袖で、私の「エピソードを教えてほしい」と関係者から聞いた話を、即演説に生かす緒方さんの目のつけどころや創造性に、「さすが」との思いです。緒方さんが、どんなお話をされたか、緒方さんのホームページをのぞいて見てください。「寅さん」を引き合いにだすのは、さすが東京・下町で「いつも現場で都民とともに」「草の根から世界まで」をモットーにする緒方さんらしい。ここをクリックして、「緒方靖夫のかけある記」の「2004/05/27 日本海を平和な海に」をどうぞ。


●第14回石川解放運動戦士合祀追悼集会でのあいさつ(大要)(2004年9月23日)
(2004年9月23日の日記もあわせてご覧下さい)

20040923解放運動追悼集会 第14回石川解放運動合祀追悼集会にあたり、私は日本共産党石川県委員会を代表して、今日ここにあらたに合葬される8名の方がたに、慎んで哀悼の意を表します。

 ご遺族のみなさんは、故人とともに社会進歩をめざす運動のなかで力をあわせ、苦楽をともにしてこられました。故人との永遠の別れをされたみなさんの心中を、心からお察し申し上げます。どうか、健康に留意され、故人が残された思いを今に生かし、志を同じくするみなさんや友人のみなさんと、ともに歩んでいかれることを切に願ってやみません。

 本日、合葬されるみなさん
 みなさんは、この石川県の地で、国民・県民が主人公となる社会をめざし、平和と民主主義、国民・県民の利益を守るために力をつくされました。みなさんの生前の活動には、よろこびとともに、多くの苦労があったことと思います。みなさんの生前のご活躍は、今年2月27日に発行された、石川いしずえ会のニュース「石川のいしずえ」に、ご遺族やご友人の言葉で、しっかりと綴られています。私自身も、何人かのみなさんとご一緒させていただいたことが、まるで昨日のできごとであったかのように思い出しています。
 高速道路での事故でやけどを負った青年の治療に、「最後まであきらめたらだめや」と最後まで全力をつくされた杉浦常男さん、教育関係の会議の場ですてきな笑顔が印象的だったNさん、治安維持法国賠同盟の学習会などで何度かお会いして、根気と粘り強さがその姿からにじみ出ていたMさん、私がはじめて衆議院選挙に立候補した2000年、選挙事務所にお赤飯や山菜を差し入れてくださり、ハンドマイク宣伝でも何度かご一緒させていただいたYさん―みなさんのご活躍に思いをはせたとき、今日ここで永遠のお別れをしなければならないことに、深い悲しみをおぼえます。
 しかし、みなさんのご活躍は、歴史を進歩の方向にすすめた確かな力となりました。そして、みなさんのご活躍はご遺族や友人のみなさんによって、後世に語り継がれるでしょう。

 ご遺族のみなさん
 今年4月25日に発行された「石川のいしずえ」に掲載された、第57回解放運動無名戦士合葬追悼集会に参加されたご遺族のみなさんの手記を拝見しました。そこに綴られた、故人のみなさんの思い出、苦楽をともにされた思い、故人を亡くされた悲しみ―私は涙を抑えることができませんでした。
 日本共産党は、今年7月の参議院選挙では残念な結果となりましたが、八月に開かれた第2回中央委員会総会で、その参議院選挙を深く総括し、選挙戦の教訓をふまえて、「二大政党制づくり」に対抗する国民中心の政治の軸をつくるための、長い視野にたった政治的・組織的方針を決めました。
 日本共産党は、新しい時代を拓こうとする開拓者の集団です。新しい時代を拓こうとする日々の現実では、多くの困難もともないます。しかし、その困難は、未来を拓く開拓者が経験する困難であり、未来社会を生みだす“産みの苦しみ”に他なりません。
 新たな前進へ元気いっぱい頑張ることが、みなさんの遺志をうけつぐことであると、決意を新たにし、追悼のことばといたします。

 どうか安らかにお眠りください。


●消費税増税反対の街頭での訴え(大要)(2004年9月24日)
(2004年9月24日の日記もあわせてご覧下さい)

20040924消費税増税反対一斉宣伝
 ご出勤途中のみなさん、お仕事中のみなさん。ごくろうさまです。きたるべき総選挙の、比例代表北信越ブロックでがんばる木島日出夫・前衆院議員を先頭にがんばる日本共産党です。ご当地をお借りして訴えさせていただきます。

 今から16年前の1988年12月24日、国民の大きな反対にも関わらず、消費税導入法案が国会で成立させられました。以来、毎月24日、消費税増税反対の行動が続けられています。

 消費税導入の口実は、「高齢化社会のため」でした。しかし、この16年間、医療も、介護も、年金もよくなったと言える実感があるでしょうか。医療費も介護の負担も増え、今度は年金の改悪です。16年間の消費税の税収は総額148兆円、同じ時期に大企業の法人税などは減税や不況の結果、145兆円も減りました。消費税増税は、社会保障の財源にはならず、法人税などの減税の穴埋めにされてしまった―これがこの16年間の「大企業応援」の政治のゆがみです。

 しかも、今度は「財政危機の打開のため」と新たな消費税増税の理由付けが叫ばれ始めました。
 大きな経済力をもつ大企業の経営者の団体である日本経団連は、「消費税の増税をやらなければ財政の破たんになる」と国民におどしをかけ、3年後の2007年には税率を今の倍の10%にする、その後毎年1%ずつ増税して、2012年度には15%にするというシナリオを明らかにしました。
 政府、自民党・公明党も財政危機の打開を口実に消費税増税を叫んでいます。
 民主党の岡田代表も、代表選挙再選にあたって発表した「日本復活ビジョン」で、「財政の建て直しに道筋をつける」という理由で、「増税の中心は間接税にならざるをえない」と消費税増税を打ち出しています。
 まさに、財界、政府、自民党・公明党、そして民主党がタッグを組んで、消費税増税につきすすむという事態になっています。

 みなさん、日本共産党は消費税の増税にきっぱり反対して頑張ります。
 日本歯科医師連盟の1億円ヤミ献金問題で、疑惑が持たれている橋本氏が首相だった1997年に消費税が五%に増税されました。そのときの口実も、「財政構造改革」でした。しかし、増税の結果、大不況となり、不況対策の名のもとで無駄な公共事業が大幅に膨らみ、さらに借金を膨らませて、逆に財政を悪化させただけでした。
 そもそも財政の悪化の原因は、無駄な公共事業の積み増し、大銀行への税金投入などの放漫財政と、大企業と大資産家への大減税によるものであり、その穴埋めを消費税増税によって庶民におしつけるということは、到底納得できないではありませんか。

 税金の使い方を無駄な公共事業中心から、暮らしをささえる社会保障中心に切りかえようではありませんか。税金の集め方も、大企業に対して、大きなもうけをあげたら、それに応じてしっかり税金を納めてもらおうではありませんか。このヨーロッパでは当たり前の税金の使い方、集め方をすれば、消費税の増税をしなくても、年金や医療、介護など社会保障の財源は確保できます。庶民の暮らしを応援してこそ、不況から抜けだし、企業の経済活動も発展させることができます。
 財界・大企業から1円も献金もらわない日本共産党だからこそ、大企業応援のゆがみを正す、ほんとうの改革にとりくめます。
 みなさん、消費税の増税に反対する署名へのご協力をお願いします。

 政治を変える希望を伝える「しんぶん赤旗」のご購読を最後に申し上げまして、訴えとします。ありがとうございました。

NEW!
●ある集会でのあいさつの大要(2004年10月13日記)
 佐藤まさゆきでございます。
 みなさんの、「今度の参議院選挙はなんとしてもかちたい」「そのためにも、いろいろあっても力をあわせて機関紙読者3割増をやろう」との思いにはげまされながら、1日1日を大切にと駆け抜けています。比例での5議席の獲得と選挙区での前進と議席確保へ、みなさんの大きなご支援をお願いします。

 私は、1月に開かれた第23回党大会の初日と2日目午後少し、参加してきました。初日の夜、宿舎へ移動するため会場入り口付近で待機していると、ハンセン病のたたかいで不屈にたたかってきた谺雄二さんが、車椅子にのり、宿舎へ移動する姿をみかけました。そして、2日目、候補者として壇上にたったとき、まず私の目に飛び込んできたのは、最前列で一人ひとりの候補者に、不自由な両手で惜しみない拍手を送っている谺雄二さんの姿でした。
 差別と抑圧のなかでのハンセン病のたたかいには、日本共産党の支部があり、党員がありました。私は、谺さんをはじめとした日本共産党員の不屈のたたかいに思いをはせたとき、胸にあついものが込み上げ、私にも拍手を送っていただいた谺さんが「党はわが家、党員は私たちの新しい家族です」と発言されたことを「しんぶん赤旗」で読み、あふれる涙をこらえることができませんでした。
 大会で感動を呼んだ、25歳で入党と町議選の立候補を要請された中野太陽くんの生きる姿をはじめ、差別や偏見をなくし、資本主義の矛盾をのりこえて、だれもが人間として人間らしく暮らせる未来の展望を示した日本共産党の綱領は、私の生きる支えでもあります。

 私の父は、前々回の総選挙、2000年の総選挙のさなか、肺がんで、病院でわずか2週間すごして亡くなりました。最後の1週間は、人口呼吸のため意識はありませんでした。父は、私が総選挙に立候補することを伝えた99年10月、「おまえがどんな思想・信条をもとうがそれは自由だ。しかし共産党の仕事を職業にすることだけはだめだ。宮本顕治は人殺しだし、共産党はうそつきの集団だ」と言ったことが忘れられません。自分なりに党の本当の姿を理解してもらうよう、「しんぶん赤旗」を毎週郵送してきましたが、父のもつ偏見をどこまで解くことができたか、確かめようもないまま、父は命を失いました。日本共産党のほんとうの姿、日本共産党は日本をどう変えようとしているのか、未来社会をどう展望しているのか―国民だれもが読んでわかるような形にと、全党の英知によって練り上げられた新しい綱領。もし、父が生きていれば、読ませたかった、と思いますが、いまやその願いはかないません。

 父が持っていた日本共産党の偏見は、日本共産党の前進をおそれる支配勢力によってつくられたものに他なりません。党大会決議は、第8章27項で「政策論戦とともに、新しい綱領を縦横に活用して、党の全体像―『日本共産党はどんな政党か』『どんな日本をめざしているのか』『どんな歴史を持っているのか』『どういう活動をおこない、どういう実績をあげているのか』などを押し出し、広い有権者に党をまるごと信頼していただけるような宣伝と対話を、選挙戦をたたかう政治方針の重要な柱にすえる必要がある」と強調しています。党をまるごと理解してもらい、党と国民との結びつきを広げる最良の媒体は、「しんぶん赤旗」であり、この3割増めざして、自分自身の目標を持って全力でがんばります。学生や高校生の新入生歓迎運動をはじめ、青年学生部長としての仕事をしながらの活動ですので、目標達成はたやすいことではないと思っています。みなさんの力をお借りしなければ、目標達成もできないし、選挙勝利もありえません。私のいくところどこでも「しんぶん赤旗」が増える、そして青年党員も民青同盟員も増える―そんな活動ができるよう、みなさんと苦楽をともにしながら、がんばりたいと思っています。

 不破議長が綱領改定の討論の結語で述べたように、「共産主義者は、新しい時代を開こうとする開拓者の集団であります。私たちがぶつかる困難とは、未来を開く開拓者が経験する困難であります。これは、いわば人類の『本史』を生み出す“生みの苦しみ”にほかなりません」と述べました。私は、この言葉にも励まされながら、みなさんと苦楽をともにして、投票日まで不退転の決意で頑張ります。どうか、大きなご支援をお願いして、挨拶といたします。ありがとうございました。


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